バーナーで指を焦がしながら造ったと云うビーズは純金箔が乗せられた華麗な物。少し剥げた頃が美的感満載です。
いよいよ梅雨明けの予感。
太陽が眩しい季節になると、思い出すのが海外旅行初心者の頃。
団体旅行で初めて訪れたイタリア、アドリア海の真珠と呼ばれる街ヴェニス。
街ごと世界遺産に相応しく、水に浮かぶこの都市は歴史を積み重ね、今もって古の幻想を与えてくれる不思議な所です。
初めて訪れたのが夏の終わりの頃だったせいか、水に浮かぶ都市という物があんなに蒸し蒸しとした場所なんて、思いも寄らなかった次第。
当然その暑い空気は運河の水を×××せ(×にはお好きな言葉をどうぞ…)その臭気に卒倒し、団体旅行のハードな日程という疲れから、ヴェニスに居た3日間とうとうベッドから起き上がれないというナサケナイ有様でした。
唯一観光でどうにか覗いたドゥカーレ宮と、著名なカフェが並ぶサンマルコ広場、そして無理やり連れて行かれたヴェネチアグラスのお土産店で、今にして思えばどう考えてもヴェネチア製では在り得ないカットのヴェネチアングラスを、鏡の上でゴリゴリ擦って「ヴェネチアングラスは強健なのが特徴です!」とウソブカレたのを想い出します。
はばかりながら、ディーラーの末席に腰かける身となってから初めて扱った古いヴェネチアングラス達は、現代のそれとは全く違う手造りならではの豊かな彩りと不揃いな装飾と裏腹に壊れやすい繊細な一面も持つ素材に、独特のヨーロッパの歴史に彩られた華やかさを感じた次第です。

ガラス棒を操り、その上に様々な装飾を重ねて行くという指を焦がしながらの作業は、女性ならではの感性と根性が有ってこそ出来るガラスならではの賜物。
いつかとっておきのヴィンテージ・ヴェネチアンガラスのネックレスを着け、この古い都市を再訪するのが一つの夢でもあります。(ただし夏は
除く…)
左はいかにもお土産品といった趣の、ヴェネチアガラス製香水入れ。花の装飾で飾られた、黒いマカロン型のガラスの内側は空洞で、延びた首の上に小さなコルク栓が付いています。